2020.05.08 Friday
ちいさな力持ち 【秩父鉄道デキ300電気機関車】 (デキ301番機・青塗装) その2
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ちいさな力持ち 【秩父鉄道デキ300電気機関車】
(デキ301番機・青塗装) その2
貨車の入れ替えに、右へ左へと忙しいデキ300。
その車体の小ささも、こんな時は
理に叶っているのかもしれません。
とにかく、素早い。
スイスイと加速しては、貨車を切り離し、
後ろに回り込み、また前から引っ張ったりと
実に機敏に動きます。
ところで、別記事で「炭ホキ」が辿り着いたのは
「熊谷貨物ターミナル駅」。
(略称として熊谷(タ)と呼びます。)
セメント工場があるのは、3キロほど先の「三ヶ尻駅」。
熊谷(タ)は、JR貨物線。三ヶ尻駅は秩父鉄道線。
そう、熊谷(タ)と三ヶ尻駅は繋がっているのです。
この路線を「三ヶ尻線」といいます。
三ヶ尻線をつかって、熊谷(タ)に届いた石炭ホッパ車を引き受け、
三ヶ尻駅まで輸送することと、三ヶ尻駅構内から
工場内への貨車の入替を行うのも、彼の重要な任務です。
なんせ合計1,000t,全20輌を一度に扱うのは難儀です。
ですから、まず真ん中で切り離して10輌ずつに。
それから前半、後半と細切れにして工場内へ。
同僚のデキ300、デキ500達もせっせと秩父から
石灰石を運んで来ますから、それはもう
(見た感じでは)てんやわんやでしょう。
でも構内係さんも、デキの運転士さん達も慣れたもの。
これを毎日繰り返しているんですから、頭が下がります。
(もちろん嫌な顔一つしないデキ機関車にも)
そういえば石炭列車は運用終了となったはず。
石灰石を運ぶ三輪鉱山・叶山(秩父方面)から、
三ヶ尻駅・工場内までの路線は全て秩父鉄道で、完結している。
(詳しく知りたい方は調べて下さいね)
熊谷から三ヶ尻まで繋ぐ線路は・・・?
そう、もう使わなくなってしまいました。
三ヶ尻線(の一部)も、これまた「廃線」と
なったのでありました。
別記事で「炭ホキ」を追って熊谷まで来たのも、
この「三ヶ尻線」を見届けに来たのに、他なりません。
なんとも言えない寂寥感。
大丈夫、デキと鉱石列車は、これからも活躍します。
(実は赤字だという・・・まぁ、今日はここまでに。)
【三ヶ尻や鉱山関係のお話は、長くなりますので
簡略化、割愛させて頂きました。ご了承下さいませ】
-了-
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